SecondFi(旧ヨロイウォレット)侵害事件の全容|被害状況と今すぐ取るべき5つの対策【2026年最新】
2026年6月、カルダノ(ADA)の主要ウォレットであったSecondFi(旧ヨロイウォレット)で大規模なセキュリティ侵害が発生しました。約1,610万ADA(当時約240万〜250万ドル相当)が流出し、サービスは恒久的に終了という衝撃的な結末を迎えています。
この記事では、SecondFi侵害事件の原因・被害規模・その後の対応を徹底解説し、被害を受けた可能性がある方が今すぐ取るべき行動を具体的に紹介します。
- SecondFi侵害事件の原因と技術的な欠陥の詳細
- 確認された被害額と潜在的リスクの規模
- EMURGOの公式対応と補償プランの内容
- 被害確認の方法と資産を守るための5つの対策
- 二次詐欺から身を守るための注意点
SecondFi(旧ヨロイウォレット)侵害事件の概要と原因

SecondFi侵害事件は、フィッシングやユーザーの操作ミスが原因ではありません。ウォレット自体のソフトウェア欠陥が根本原因です。
ヨロイウォレットからSecondFiへのリブランド経緯
ヨロイウォレット(Yoroi Wallet)は、カルダノ創設団体の一つであるEMURGOが2018年に公開した軽量ウォレットです。カルダノ初のライトウォレットとして、多くのADA保有者に利用されてきました。
2026年4月22日、EMURGOはMoney20/20 Bangkokにてヨロイを「SecondFi」へリブランドすると発表しました。単なるカルダノウォレットから、セルフカストディ型の「ネオファイナンス」アプリへ拡張する計画でした。
侵害の技術的原因:決定論的nonceの脆弱性
2026年6月下旬、SecondFi独自のウォレット生成・署名ソフトウェアに致命的な欠陥が発見されました。署名時に使用されるnonce(乱数)が決定論的、つまり使い回される状態だったのです。
この脆弱性により、公開されているオンチェーンデータだけから秘密鍵を復元できる状態になっていました。攻撃者はブロックチェーン上の情報を解析するだけで、ユーザーの資産にアクセス可能だったのです。
攻撃者の特定状況
ブロックチェーン調査会社Groom Lakeが調査に関与しています。報告によると、攻撃者は高度かつ資金力のある主体であり、北朝鮮のLazarus Groupとの関連を示唆する指標が見つかったとされています。ただし、断定はされていません。
被害規模と影響範囲の詳細

SecondFi侵害事件の被害規模は、確認済みの流出額と潜在的リスクで大きく異なります。正確な数字を把握することが適切な対応の第一歩です。
確認された被害額と影響ウォレット数
| 項目 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 直接被害ウォレット数 | 約178〜374ウォレット | 情報源により記述が異なる |
| 確認済み流出額 | 約1,610万ADA | 当時約240万〜250万ドル相当 |
| 流出資産の種類 | ADA・トークン・NFT | ADA以外も含む |
| 潜在的損失規模 | 2,000万ドル超 | SlowMist評価 |
| 最大リスク額 | 1億2,900万ADA相当 | SlowMist評価 |
緊急退避措置による資産保全
SecondFi側は緊急退避措置を実行しました。攻撃者が到達する前に、1億2,900万ADAを独立した第三者カストディアンへ移送して保全しています。この措置により、潜在的な被害の大部分を防いだとされています。
EMURGOの公式対応と補償プラン

EMURGOはSecondFiを再開せず、恒久的に終了するという決断を下しました。現在は被害者への資産返還に注力しています。
サービス終了の経緯
2026年7月6日、EMURGOはSecondFiを通常運用に戻さず恒久的に終了すると発表しました。ヨロイウォレットのサービスも対象です。監査完了後も再開せず、EMURGOの関与は「被害者への資産返還だけを担う専任の資産回収チーム」に限定されます。
補償プランと回収ロードマップ
2026年7月27日ごろ、補償プランと資産回収のロードマップが公表されました。EMURGOは回収用アドレスを設置し、緊急退避で保全した資産は返還原資として管理されています。
被害申請や最新情報は以下の公式チャンネルで確認できます:
- 影響確認チェッカー:checker.secondfi.io
- 公式サポート情報:kb.secondfi.io
今すぐ取るべき5つの対策【具体的手順】

SecondFi(旧ヨロイウォレット)を利用していた方は、以下の5つの対策を直ちに実行してください。被害を最小限に抑え、二次被害を防ぐために不可欠です。
- 資産を新しいウォレットへ直ちに移動する
SecondFi・ヨロイウォレットに残っている資産は、すぐに別のウォレットへ移してください。Daedalus、Nami、Lace、Eternlなど他のカルダノ対応ウォレットを新規作成して移動します。 - 侵害されたシードフレーズを他のウォレットに復元しない
SecondFiで使用していたシードフレーズ(復元フレーズ)を他のウォレットに入力しないでください。復元しても同じ秘密鍵が導出されるため、脆弱性のリスクがそのまま引き継がれます。 - 公式チェッカーで被害の有無を確認する
checker.secondfi.ioにアクセスし、自分のウォレットが影響を受けているか確認してください。影響がある場合は、公式の指示に従って対応します。 - 被害申請は公式サポートポータル経由のみで行う
被害を受けた場合の申請は、kb.secondfi.ioの公式サポートポータルからのみ行ってください。他のルートでの申請は詐欺の可能性があります。 - 二次詐欺に警戒する
公式担当者がDMを送ったり、リカバリーフレーズを尋ねたりすることは絶対にありません。偽の回収サービスや偽サポートを名乗る詐欺が多数確認されています。
よくある質問(FAQ)
Q. SecondFi(旧ヨロイウォレット)は今後再開しますか?
A. いいえ、再開しません。2026年7月6日にEMURGOが恒久的なサービス終了を発表しています。監査完了後も再開の予定はありません。
Q. 被害を受けていなくてもウォレットを移行すべきですか?
A. はい、移行すべきです。SecondFi・ヨロイウォレットのサービスは終了するため、資産を他のカルダノ対応ウォレットへ移すことを推奨します。新しいシードフレーズで新規ウォレットを作成し、そこへ資産を送金してください。
Q. 補償はいつ受けられますか?
A. 現時点で具体的な補償時期は公表されていません。2026年7月27日に補償プランと資産回収のロードマップが公表されており、最新状況はkb.secondfi.ioで確認できます。
Q. ハードウェアウォレットと連携していた場合も影響を受けますか?
A. 具体的な影響範囲は公式発表を確認してください。checker.secondfi.ioで自分のウォレットアドレスを入力し、影響の有無を確認することを推奨します。
Q. 他のカルダノウォレットも同じリスクがありますか?
A. 今回の脆弱性はSecondFi独自のウォレット生成・署名ソフトウェアの欠陥が原因です。他のカルダノウォレット(Daedalus、Nami、Lace、Eternlなど)が同じ脆弱性を持つとは限りません。各ウォレットの公式情報を確認してください。
まとめ
- SecondFi侵害事件はソフトウェアの脆弱性が原因で、約1,610万ADAが流出した
- EMURGOはサービスを恒久的に終了し、被害者への資産返還に注力している
- 影響を受けた可能性がある方は、直ちに新しいウォレットへ資産を移動し、公式チェッカーで確認すること
本事件は現在も資産回収が進行中です。最新情報は必ずkb.secondfi.ioの公式発表で確認してください。
※本記事は情報提供を目的としており、投資を勧誘するものではありません。 仮想通貨への投資はご自身の判断と責任で行ってください。 価格は変動するため、最新情報は各取引所の公式サイトでご確認ください。

