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母が亡くなる

母が亡くなる
francisco

「お母さん、死んじゃったよ」

深夜の2時頃に枕元のスマホで起こされた。

普段はスマホのアラームで起こされて、布団から出ることを渋っているのに今回だけは、ばっと起きた。

自家用車を飛ばして15分くらいの両親が住んでいる家に向かった。

深夜に起こされて深夜に車を飛ばしたことが3回もあった。

本当の所今回も半信半疑でもあった。

母は半年くらい前から、両手両足を上手く動かせなくなっているので、今回も父親の早合点で勘違いじゃないかと思いながら車を運転していた。

家に到着したら、普段は節電のために暗い玄関に蛍光灯がついていので異常事態だと想像出来た。

家に入ると父親が母親の胸を押して心臓マッサージしているではないか!

このシーンを見て、今回は本当だったんだと、本当に目が覚めた。

母親のみぞおち部分を心臓マッサージしている父親に代わって、ボクが心臓マッサージをやった。

左手の平を右手の平と合わせて、母親の左側の肋骨を一定間隔で押した。

すると閉じていた母親の唇が少し開いて、パッっと音を出しながら空気が出てきた。

母親が自分の力で呼吸している状態でないことは、唇が開く感じで察しがついた。

ボクが胸を押す度にパッパッ母親の唇から空気が出てきた。

ボクは「お母さん!お母さん!」と呼びかけながら心臓マッサージをしたけど、本当に死んじゃっただと思いがこみ上げてきて涙が出て来た。

「ピーポーピーポー」

父親が呼んだ救急車が到着した。

すると家の中に靴に青いカバーをはめた救急隊員たちが、どーーっと5人位入って来て、心臓マッサージを代わってくれた。

母親の口にバイプを入れて、「気道確保!」と言いながら心臓マッサージを始めた。

1人の救急隊員は携帯電話で「反応がありません」「心臓マッサージしています」と、誰かに状況を知らせながら指示を受けているようだった。

この時、病院の手配をしていたんじゃないかと思います。

その頃、父は救急隊員に母親の状況を質問されて、戸惑いながら質問に答えていた。

気が動転したのか、普段なら答えられる母親の誕生日と年齢が答えられず、「おい!ちょっと分からん!」とボクに助けを求めた。

ボクは救急隊員たちに、囲まれた母親をベッドから一歩下がって見守っていたけど、父親が呼ぶので代わりに答えた。

ボクが救急隊員の質問に答えていたら、母親は救急隊員たちに、おねしょシーツごと担架に乗せられて救急車に運ばれていった。

救急隊員から行き先の病院名を聞いたので、家の施錠と火の元を確認して母親と付き添いの父親を乗せた救急車を自家用車で追いかけました。

救急車が向かったのは、3年前に父親が救急車で運ばれた病院だった。

その時の話は、後日にするとして今回は母親の話である。

救急搬送されたら運ばれた病院のどこに行けば良いのかを、前回の経験があるので駐車場に自家用車を停めて迷うことなく走っていった。

真っ直ぐ、救命救急の待合場所に向かったら、父親が長椅子に掛けていた。

父親が救急車で運ばれた時よりもコロナの影響なのか待合室のイスが少なく、半分の数になっていた。

15分くらい長椅子に掛けて父と今後のことを話していたら、青い服を着た女性のドクターが状況を話してくれた。

「今まで心臓マッサージと薬を使って蘇生を試みたのですが、状況が良くなっていないです。こちらにお越し願えますか?」

女性のドクターは、遺族になるボクと父親の心情を心遣って、ゆっくりとやさしくそして落ち着いた声で話してくれた。

女性のドクターの後ろを付いていったら、母親が蘇生されているベッドが見えた。

母親は心臓マッサージマシンみたいな機械が動いていたが、女性のドクターが促すと機械が外された。

↓この動画で紹介している機械だった。

そして母親に毛布が着せられて、ドクターの診察が始まった。

よく映画などで見られるシーンだ。

閉じている目を開けてペンライトで母親の目を照らして様子を見ていた。

瞳孔がどうのこうの、心停止と今となっては覚えていないが、臨終を伝えるセリフを言っていたと思う。

ボクと父親はドクターとスタッフにお礼を言った。

母親の死亡原因を調べるために、全身をCT検査するとのことで再び待合室に戻り待った。

全身のCT検査の結果は異常なしで、死亡原因は不詳の内因死とされた。

つまり、外部の原因ではなくて身体の中が原因だけど詳しく分からないとの診断だった。

その後は、男性スタッフから遺体を運ぶ手配について打合せがあって、ボクは母親が入会していた葬儀場に電話して状況を伝えた。

約30分後に葬儀場の車が迎えに来るまで地下の霊安室で遺体と一緒に待っていた。

病院に来てから母親が遺体となって葬儀場に見送るまで、待ち時間ばかりでとても疲労感を感じたけど、救急隊員さんたち、病院のスタッフさんたちには「ありがとうございます」の気持ちで涙が自然に出てきた。

今回、母親が救急車で病院に運ばれて遺体となって送り出されるまでの費用は50,000円程度かかった。

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葬儀の打合せ

葬儀の時に検討したこと

  1. 通夜の食事の数と価格
  2. 出立ち料理の数と価格
  3. 精進落としの数と価格
  4. 葬儀場から火葬場までの移動手段と配車(誰がどの車)
  5. 家紋
  6. 湯灌のバリエーション
  7. 棺のバリエーション
  8. 思い出ビデオ
  9. 霊柩車のバリエーション
  10. 会葬お礼の品
  11. 葬式参列お礼の品
  12. 仮の祭壇のバリエーション
  13. 引き出物の可否

【今日はここまで】

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